台湾茶ドットネット 阿里山高山茶・醇厚 [中火] 2020春茶
価格:2300円/30g タイプ:リーフ 評価:★7
商品説明:使用品種は軟枝烏龍(青心烏龍)。2020年5月中旬製茶。産地は嘉義縣阿里山郷、標高1600m。発酵度は中、焙煎度も中(二次火)。焼き栗のようなパンチのある香気。ギュッと凝縮した旨味。シルキーな口当たりで、舌の上でカプセルが開くように花香が広がる。今回のお茶は、昨日の雲香よりも発酵・焙煎度が強い醇厚!飲み比べてどう違うのかチェックですね!
![台湾茶ドットネット 阿里山高山茶・醇厚 [中火] 2020春茶1](https://blog-imgs-107.fc2.com/c/a/f/cafero0812/IMG_5162.jpg)
茶葉はこんな感じ。雲香と比べると黒っぽいところが多く、黄色ではなく黄土色が混ざった感じです。
抽出は2パターン。
茶葉は2.0g、湯量150mL、95度で5分蒸らしの紅茶風の淹れ方。
茶葉量は2.0g、湯量は40mLで95度。最初50秒、二煎目はマイナス5秒、その後一煎ごとに10秒ずつ増やし、多煎抽出で淹れました。
〇紅茶風
[香り]
トップノートは炒った大豆のような香ばしさ。清涼感のあるウッディーさが焙煎香と絡んでハイトーンな香り立ちとなり鼻を抜けていく。冷めてくると弱くキクのような少し青みのあるスッキリとした花香を感じる。
[味]
風味は軽快な枯葉。明るいほうじ茶のような穏やかな香ばしさ。
口に含むとしっとりとした口当たり。滑らかな舌ざわりで、甘味が上品に流れ、酸味のエッジと塩味を伴う甘みが残る。ミドルでは凝縮感を感じた後、旨味が現れるややフルボディーの味わい。瑞々しい甘みでフィニッシュ。余韻にはミネラルの絡んだ甘みが残る。
〇多煎抽出
・1煎目:抽出時間50秒
香りはハチミツのような甘さを帯びた上品な火香。ジンチョウゲや蘭に似た花香が甘く香る。
風味は香ばしい焙煎感。
口に含むと瑞々しい甘み+ほのかなスパイシーさ。クリアーではないが、強い旨味の主張を感じる飲みごたえのある味わい。余韻にはチリチリした刺激のあるミネラル感。
・2煎目:抽出時間45秒
香りは炒った大豆のような香ばしさと、スパイシーな枯れ葉。華やかな焙煎感。
口に含むとしっとりとした口当たり。とろんとした粘度を感じる舌触りでまったりとした甘みが広がる。その後、少し塩味と酸味がシャープに感じられ、旨味へと続くミディアムボディーの味わい。安定した厚みのある甘みでマイルドなフィニッシュ。
・3煎目:抽出時間55秒
香りは穏やかな焙煎感。香ばしさの中に瑞々しくハイトーンな蒼さがチラつく。
口に含むとマイルドな甘み。酸味・塩味と絡んださっぱりとした口当たりが感じられ、飲み心地が爽快。瑞々しい甘みの流れの後、ほろ苦さ混じりのエッジと旨味が残る。
・4煎目:抽出時間65秒
香りはほのかな花香。
口に含むとミネラルウォーターという印象。味の圧がダウンし、甘みはあるが広がらない水っぽさ。塩味と酸味でさっぱりとしたフィニッシュ。余韻には弱い旨味混じりのエッジとスパイシーな刺激が残る。
・5煎目:抽出時間75秒
香りは微妙に甘い。
少し甘いお湯。擦れた酸味。 口当たりが優しい!雲香と比べると……
香りでは瑞々しい果実感が消え、花香もダウンしています。その代わりに香ばしい焙煎感がプラス。両方とも、青心烏龍のようなグリニッシュさはありませんでした。
味では、雲香よりも口当たりがなめらか!格段に甘やかですね。
雲香のキャラクターがフレッシュなら醇厚はマイルド、全然違いますね!
軽発酵な軟枝烏龍はパッとしない印象でしたが、マイルドさが前面にでたこのロットは美味しいと感じました!
スポンサーサイト