TeaBridge 梨山涎蜜茶 2018冬茶
- 2020/09/15
- 19:00
TeaBridge 梨山涎蜜茶 2018冬茶
価格:2000円/20g タイプ:リーフ 評価:★6

商品説明:
使用品種は青心烏龍。2018年10月下旬製茶の冬茶。産地は梨山新佳陽。発酵度は軽-中発酵、焙煎度は軽で機械式の焙煎。意図して作り出しわけではなく偶然の産物。梨山本来の上品な香り高さを残しつつ、ウンカによる蜜香との融合。滅多にお目にかかれない稀少系梨山茶。
今回のお茶は、梨山!……ですが、ちょっとトリッキーなやつですね。こちらは、2019年の紅茶フェスティバルで入手したお茶。旨いか不味いかではなく、とにかく珍しいということで気になって購入。たまたま暖かくてウンカが多く発生し、噛まれた茶葉で仕方なしに作ったという梨山産の蜜香烏龍です。

茶葉はこんな感じ。多少火の香りはありますが、特にコレといって独特な個性があるとはこの時点では思いませんね。
抽出は2パターン。
茶葉は2.0g、湯量150mL、95度で5分蒸らしの紅茶風の淹れ方。
茶葉量は2.0g、湯量は40mLで95度。最初50秒、二煎目はマイナス5秒、その後一煎ごとに10秒ずつ増やし、多煎抽出で淹れました。
〇紅茶風
[香り]
トップノートは軽やかでフラットな火香。瑞々しいグリニッシュさと、穀物の甘い香りが続く。一見ノーマルな火入れした青心烏龍のウーロン茶だが、冷めるにつれて枯葉感に甘さが増してくる。華やかで少し炭火っぽい雰囲気に変化。
[味]
風味は香ばしい火香と黒糖のような甘さ。ハチミツのニュアンスが混ざった枯葉。
口に含むとまろやかな甘味が瑞々しく感じられるが、透明感は並。クリアーな伸びの最中に塩味と旨味が現れてジューシーに感じられるトップ。雑味が結構強く、舌ざわりはドライ、スパイシーな辛みが舌の上に残る。余韻にはミネラル混じりの渋味と旨味が残る。
〇多煎抽出
・1煎目:抽出時間50秒
香りはカラッとした火の香ばしさ。あられのような焼けた穀物の香ばしさが続く。その後、瑞々しい砂糖のような甘さを帯びた蜜香が弱く感じられる。
風味は瑞々しい火のニュアンス。戻り香に蜜香。
口に含むとライトな舌触りの瑞々しい甘みを感じるが、すぐにシャープな甘酸っぱさが強烈に主張をする。舌の上にピリピリとしたスパイシーな塩味のアタックが長く残る。じんわりとした旨味と、チカつくミネラル感が余韻に長く残る。
・2煎目:抽出時間45秒
香りはほのかなクチナシのような甘い花のニュアンス、火の香ばしさ。
風味は穏やかな火の甘い香ばしさ。戻り香に弱いボタニカルさと桃に近いフルーティーさ。
口に含むと瑞々しい甘みの広がり。酸のニュアンスが強めで、甘酸っぱいミドルテイスト。チカつくミネラル感を帯びた塩味で甘じょっぱいフィニッシュ。舌の上にスパイシーなアタックと、口内に地味な渋味がドライに残る。
・3煎目:抽出時間55秒
香りはほのかな花蜜と軽快な火の香ばしさ。百合の花のような余韻。冷めてくると甘酸っぱい梅、残り香に砂糖の甘さ。
口に含むと瑞々しい口当たり。甘酸っぱさと旨味によるコクを感じ、ピリピリしたアタックが舌の上で強く主張する。
・4煎目:抽出時間65秒
香りは軽快で甘い火香。
口に含むとミネラルウォーターという印象。甘みのある液が流れ、弱い甘酸っぱさを感じながらチリチリとした雑味のアタックへと繋がる。戻り香にほのかな枯感を伴うボタニカルな蜜香を感じつつ、甘じょっぱいフィニッシュ。
・5煎目:抽出時間75秒
香りは弱い火の甘さ。
味はミドル〜余韻にかけて甘酸っぱいお湯。
個性はある!
うん、なるほど。
阿里山の生態茶でも感じましたが、どうも私は蜜香のする高山ウーロン茶が好きではないようです……。
蜜香を引き出すにはウンカ芽+火が必要ですが、優れた職人が行うならともかく、崩れやすい茶葉で機械式の火入れをするとどうしても雑味が出やすくなる。また、透明感もダウンしますね。濃厚な味の紅茶なら全然OKですが、繊細なウーロン茶の味わいにおいてはネガティブ要素にしかなりえません。
今回のロットは面白さは確かに感じられました!もっとガンガン蜜香がするのかと思いきや、香りは強くない。しかし、風味は蜜香に溢れていますね。風味に蜜を纏った感じです。
味は雑味がキツめ。1煎出しは相当尖っていますね……。多煎抽出の方が良いですが、徐々に棘が増してくる+煎持ちはまあまあなのでためらいなく、早めに切り上げても良さそうです。
このロットは阿里山よりは美味いですが、飲み比べに使ったノーマルな杉林渓の方が断然美味しく感じました!
価格:2000円/20g タイプ:リーフ 評価:★6

商品説明:
使用品種は青心烏龍。2018年10月下旬製茶の冬茶。産地は梨山新佳陽。発酵度は軽-中発酵、焙煎度は軽で機械式の焙煎。意図して作り出しわけではなく偶然の産物。梨山本来の上品な香り高さを残しつつ、ウンカによる蜜香との融合。滅多にお目にかかれない稀少系梨山茶。
今回のお茶は、梨山!……ですが、ちょっとトリッキーなやつですね。こちらは、2019年の紅茶フェスティバルで入手したお茶。旨いか不味いかではなく、とにかく珍しいということで気になって購入。たまたま暖かくてウンカが多く発生し、噛まれた茶葉で仕方なしに作ったという梨山産の蜜香烏龍です。

茶葉はこんな感じ。多少火の香りはありますが、特にコレといって独特な個性があるとはこの時点では思いませんね。
抽出は2パターン。
茶葉は2.0g、湯量150mL、95度で5分蒸らしの紅茶風の淹れ方。
茶葉量は2.0g、湯量は40mLで95度。最初50秒、二煎目はマイナス5秒、その後一煎ごとに10秒ずつ増やし、多煎抽出で淹れました。
〇紅茶風
[香り]
トップノートは軽やかでフラットな火香。瑞々しいグリニッシュさと、穀物の甘い香りが続く。一見ノーマルな火入れした青心烏龍のウーロン茶だが、冷めるにつれて枯葉感に甘さが増してくる。華やかで少し炭火っぽい雰囲気に変化。
[味]
風味は香ばしい火香と黒糖のような甘さ。ハチミツのニュアンスが混ざった枯葉。
口に含むとまろやかな甘味が瑞々しく感じられるが、透明感は並。クリアーな伸びの最中に塩味と旨味が現れてジューシーに感じられるトップ。雑味が結構強く、舌ざわりはドライ、スパイシーな辛みが舌の上に残る。余韻にはミネラル混じりの渋味と旨味が残る。
〇多煎抽出
・1煎目:抽出時間50秒
香りはカラッとした火の香ばしさ。あられのような焼けた穀物の香ばしさが続く。その後、瑞々しい砂糖のような甘さを帯びた蜜香が弱く感じられる。
風味は瑞々しい火のニュアンス。戻り香に蜜香。
口に含むとライトな舌触りの瑞々しい甘みを感じるが、すぐにシャープな甘酸っぱさが強烈に主張をする。舌の上にピリピリとしたスパイシーな塩味のアタックが長く残る。じんわりとした旨味と、チカつくミネラル感が余韻に長く残る。
・2煎目:抽出時間45秒
香りはほのかなクチナシのような甘い花のニュアンス、火の香ばしさ。
風味は穏やかな火の甘い香ばしさ。戻り香に弱いボタニカルさと桃に近いフルーティーさ。
口に含むと瑞々しい甘みの広がり。酸のニュアンスが強めで、甘酸っぱいミドルテイスト。チカつくミネラル感を帯びた塩味で甘じょっぱいフィニッシュ。舌の上にスパイシーなアタックと、口内に地味な渋味がドライに残る。
・3煎目:抽出時間55秒
香りはほのかな花蜜と軽快な火の香ばしさ。百合の花のような余韻。冷めてくると甘酸っぱい梅、残り香に砂糖の甘さ。
口に含むと瑞々しい口当たり。甘酸っぱさと旨味によるコクを感じ、ピリピリしたアタックが舌の上で強く主張する。
・4煎目:抽出時間65秒
香りは軽快で甘い火香。
口に含むとミネラルウォーターという印象。甘みのある液が流れ、弱い甘酸っぱさを感じながらチリチリとした雑味のアタックへと繋がる。戻り香にほのかな枯感を伴うボタニカルな蜜香を感じつつ、甘じょっぱいフィニッシュ。
・5煎目:抽出時間75秒
香りは弱い火の甘さ。
味はミドル〜余韻にかけて甘酸っぱいお湯。
個性はある!
うん、なるほど。
阿里山の生態茶でも感じましたが、どうも私は蜜香のする高山ウーロン茶が好きではないようです……。
蜜香を引き出すにはウンカ芽+火が必要ですが、優れた職人が行うならともかく、崩れやすい茶葉で機械式の火入れをするとどうしても雑味が出やすくなる。また、透明感もダウンしますね。濃厚な味の紅茶なら全然OKですが、繊細なウーロン茶の味わいにおいてはネガティブ要素にしかなりえません。
今回のロットは面白さは確かに感じられました!もっとガンガン蜜香がするのかと思いきや、香りは強くない。しかし、風味は蜜香に溢れていますね。風味に蜜を纏った感じです。
味は雑味がキツめ。1煎出しは相当尖っていますね……。多煎抽出の方が良いですが、徐々に棘が増してくる+煎持ちはまあまあなのでためらいなく、早めに切り上げても良さそうです。
このロットは阿里山よりは美味いですが、飲み比べに使ったノーマルな杉林渓の方が断然美味しく感じました!
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