fc2ブログ

記事一覧

ルピシア 高千穂釜炒り新茶 みなみさやか 2020

ルピシア 高千穂釜炒り新茶 みなみさやか 2020
価格:1300円/50g タイプ:リーフ 評価:★5 サンプル提供可





ルピシア 高千穂釜炒り新茶 みなみさやか 2020
商品説明:
使用品種はみなみさやか。生産者は甲斐雅也。ジャスミンに似た香りと、ほのかな柑橘感を併せ持った釜炒り新茶。




宮崎繋がりで甲斐さんのお茶へ向かいます。
今回のお茶は、甲斐製茶製の釜炒り茶!みなみさやかは専ら和紅茶・和ウーロンで飲むので、緑茶で飲むのは珍しいですね。



ルピシア 高千穂釜炒り新茶 みなみさやか 20201



茶葉はこんな感じ。とても青々しいですね。
抽出は2パターン。釜炒り茶なので余熱は両方ともありにしました。
茶葉は2.0g量り取り、湯量200mL、熱湯で3分の1煎出し、
茶葉は2.0g量り取り、湯量40mL、85度で多煎抽出。1煎ごとに1分蒸らしました。






〇1煎出し
[香り]
トップノートはミネラリーでシャープな枯れ感混じりのグリニッシュ。
ミドルノートは金萱を思わせる乳香、ラン花香と共にミントのような清々しい若葉のグリニッシュ。冷めるにつれて釜香が目立つようになり、クリスピーな香ばしさを感じられるようになる。ベースノートはほのかな火香と水っぽいアクアノート。
※詳細
・強度 トップ弱、ミドル強、ベース弱
・個性 ほぼほぼ台湾ウーロン茶。緑茶とは思えないほどの香りの強度。
・変化 ドライ・グリニッシュ→ミルキー・フラワリー・クリスピー・グリニッシュ



[味]
風味は青心烏龍に近い枯れ感とラン花香。冷涼なグリニッシュはないものの、キクのような青い花香が戻り香にある。
口に含むと厚みのあるこってりとした口当たり。旨味と塩味が甘みに包まれて主張はないがマイルドに感じられ、瑞々しい舌ざわりで流れていく。ミドルではわずかな凝縮感があり、その後ドライなミネラルの甘みが残る。
※詳細
・余韻 なし
・ボディー ミディアム
・苦渋 スッキリとしたエッジとしての渋味はある。ネガティブ要素はなし。
・雑味 なし
・個性 風味の第一印象はウーロン茶風だが、ライトで青みがあり戻り香は緑茶っぽい。口当たり良好、瑞々しい飲み心地も良い。ミネラルの甘みが残って後味が長い。ネガティブ要素はないがポジティブ要素が弱すぎる。味気ないのと余韻がない点が残念。



〇多煎抽出
・1煎目:抽出時間1分
香りは甘くクリーミー。乳香とラン花香、爽快なグリニッシュさ。
口に含むと瑞々しい旨味と塩味を感じ、酸味のエッジが入るキレのある味わい。余韻はなし、ボディーはミディアム。甘じょっぱさを感じてフィニッシュ。後味に弱い雑味が残る。

・2煎目:抽出時間1分
香りは弱いラン花香とグリニッシュ。サザンカのような甘い香りが続く。
口に含むと水っぽい口当たり。余韻はなし、ボディーはライト。塩味がメイン、ほのかな苦味と酸味が流れてフィニッシュ。後味はドライ。

・3煎目:抽出時間1分
香りは弱いグリニッシュさと釜香。
味はほんのり塩味のあるお湯。





香りは良いが……。




香りは台湾ウーロンの金萱のようでかなりの強度。一見緑茶とは思えないレベルで驚きました。紅茶ではクチナシの香りがするのに、緑茶だとラン系というのも面白い。ここは素直に良い点だと思います!

その代わり……味があんまりにも弱いですね。
緑茶を飲む際に第一に求めるのはプーアル同様、ひたすらに原料の良さだと思うのでここがダメだと評価はガタ落ちですね。煎茶なら旨味で戦えるものの、釜炒り茶の場合比較対象は大陸緑茶になるわけですし。それなりに香りがあるとはいえ、強度・多様さでいえばウーロン茶に負けてしまいます。

緑茶に欲しい点が足りず、中途半端にウーロン茶の個性を持っているという印象。私にとってはこの商品を選ぶ意義は薄いと感じました!
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

けy

Author:けy
基本は国内外から手に入れたシングルオリジンのダージリン・和紅茶のレビュー。緑茶や烏龍茶、フレーバードなどお茶であれば産地・製法・価格問わず紹介しています。
様々なお茶が手元に来るので、余剰があればお分けすることもできます。
Youtubeもちょっとやってみようと思います。

ブログの更新は毎日昼の12時。
何かありましたらコメント欄か右のメールフォームからお気軽にお問い合わせください。
リンクフリーです。

検索フォーム

ブログ村

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: