ダージリン図鑑No.20 ゴパルダーラ茶園 最終更新日2021/5/22
- 2021/05/22
- 22:00
ゴパルダーラ(Gopaldhara)
茶園評価:C
ゴパルダーラ茶園は標高1500〜2000m程度にあり、ダージリンの中でも屈指の高標高に位置する茶園。所有者のSona Tea Groupは他にロヒニ茶園のマネジメントもしている。
植えられているのは30%が中国種、70%がクローナルとクローナルメインの茶園と言える。
キャラクターとしては通常の茶園でよりもチャノキの成長スピードが遅く、剪定の頻度が少ないためか比較的まったりとした雰囲気の味わい。どちらかといえば中国茶に近い印象を受けるお茶が多い。
また、ロヒニと同じオーナーということで、こちらも不思議なロットに出くわす。やたらとウーロン(実際は紅茶もどき)をリリースし、特にはセンチャ(日本のものとは別物)も出してくる。
気温が低くなりやすい+前述の穏やかな個性から、それが最も顕著となるオータムナルがどの専門店でも持ち上げられる。この点は他の茶園と大きく異なる特徴である。では実際美味いのか?というと……
そんなことはない。というかぶっちゃけ不味い。
スペシャリテはAV2やB157を用いたクローナルロット。低発酵の「Wonder(ワンダー)」系と高発酵の「Ruby(ルビー)、Red Thunder(レッドサンダー)」が代表格である。これに加えて、自信作にはRare(レア)やGold(ゴールド)という名がくっつく。付いていても当たりとは限らないが、買うならついている方がベター。
スペックは本来高いために、ごくまれに特大ホームランをかますことがある。
が、大体はあらぬ方向にファールを飛ばすか、前に飛んでも当たりは弱い……。
かなりマニア向けの茶園といえるので、買う際には多くの注意が必要。できるのであれば試飲はした方が良い。
以下注意点。
第一にオータムは危険。ネパールや台湾とは異なり、秋だからこその美味しさというものが全くなく、元々弱い味の主張が更にダウンしてひたすらに薄い。更にオータムなので香り立ちは微妙な上に原料レベルも大したことない。……せっかくの標高も宝の持ち腐れである。
普通にセカンドの方が良いし、ファーストが一番。
第二に新たなキャラクター作りに意欲があるのは良いことだが、問題はどれもこれも中途半端で何がしたいのかよく分からないという点。同じ変でも何かしらの形になっているロヒニの方がレベルが高いと思う。
第三に火入れ加減がイマイチ下手。特に高発酵系は真っ黒こげになっている場合もある。
TeaGardenia ダージリン2021FF ゴパルダーラ茶園Exotic Spring Oolong
価格:25.2ドル/50g
評価:★4
ウーロンとあるが、台湾の紅茶に近い。一般的なダージリンのファーストフラッシュとはかけ離れている。何がいいのかさっぱり分からない、これぞゴパルダーラ。
茶園評価:C
ゴパルダーラ茶園は標高1500〜2000m程度にあり、ダージリンの中でも屈指の高標高に位置する茶園。所有者のSona Tea Groupは他にロヒニ茶園のマネジメントもしている。
植えられているのは30%が中国種、70%がクローナルとクローナルメインの茶園と言える。
キャラクターとしては通常の茶園でよりもチャノキの成長スピードが遅く、剪定の頻度が少ないためか比較的まったりとした雰囲気の味わい。どちらかといえば中国茶に近い印象を受けるお茶が多い。
また、ロヒニと同じオーナーということで、こちらも不思議なロットに出くわす。やたらとウーロン(実際は紅茶もどき)をリリースし、特にはセンチャ(日本のものとは別物)も出してくる。
気温が低くなりやすい+前述の穏やかな個性から、それが最も顕著となるオータムナルがどの専門店でも持ち上げられる。この点は他の茶園と大きく異なる特徴である。では実際美味いのか?というと……
そんなことはない。というかぶっちゃけ不味い。
スペシャリテはAV2やB157を用いたクローナルロット。低発酵の「Wonder(ワンダー)」系と高発酵の「Ruby(ルビー)、Red Thunder(レッドサンダー)」が代表格である。これに加えて、自信作にはRare(レア)やGold(ゴールド)という名がくっつく。付いていても当たりとは限らないが、買うならついている方がベター。
スペックは本来高いために、ごくまれに特大ホームランをかますことがある。
が、大体はあらぬ方向にファールを飛ばすか、前に飛んでも当たりは弱い……。
かなりマニア向けの茶園といえるので、買う際には多くの注意が必要。できるのであれば試飲はした方が良い。
以下注意点。
第一にオータムは危険。ネパールや台湾とは異なり、秋だからこその美味しさというものが全くなく、元々弱い味の主張が更にダウンしてひたすらに薄い。更にオータムなので香り立ちは微妙な上に原料レベルも大したことない。……せっかくの標高も宝の持ち腐れである。
普通にセカンドの方が良いし、ファーストが一番。
第二に新たなキャラクター作りに意欲があるのは良いことだが、問題はどれもこれも中途半端で何がしたいのかよく分からないという点。同じ変でも何かしらの形になっているロヒニの方がレベルが高いと思う。
第三に火入れ加減がイマイチ下手。特に高発酵系は真っ黒こげになっている場合もある。
TeaGardenia ダージリン2021FF ゴパルダーラ茶園Exotic Spring Oolong
価格:25.2ドル/50g
評価:★4
ウーロンとあるが、台湾の紅茶に近い。一般的なダージリンのファーストフラッシュとはかけ離れている。何がいいのかさっぱり分からない、これぞゴパルダーラ。
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