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ダージリン図鑑No.24 タルボ茶園 最終更新日:2021/7/1

タルボ(Thurbo)
茶園評価:B



タルボはGoodrickグループ傘下の、標高760〜1850m程度に位置する茶園。キャッスルトン 、マーガレッツホープと並び、Goodrickグループの有する茶園として知名度は高い。


チャイナももちろんあるが、植えられているチャノキはグッドリックの中では珍しくクローナルメイン。AV2やSY1240といったハイクオリティーな品種やp312だけでなく、低地を活かしてアッサム系の品種も有している。


作るお茶はバダンタンとは違う意味で異次元。特にクローナルは大体の場合飲んでいて頭に?が浮かぶ。
上質なチャノキがあり、スタッフも優秀とスペック自体は高いはずなのに、妙な個性を放っていたり、気を衒ったようなものを作ってくる。仕上がったものは理解し難い抽象画のようなキャラクターだが、何故そんなものになるのか推測することは出来る。
 


作る茶の傾向としてチャイナは分かりやすい。グッドリックにしては焙煎が軽め(それでもナッツ感はあるが)。ボディーはミディアム程度のものが多く、比較的キレのある香味でドライでないJay shree系という感じ。
問題のクローナルはほぼどれもムーンライトもどき。実際にはムーンライトの名がついてなくても、ほうじ茶のような香りを放つものが多い。狙ってムーンライトを量産しているというよりは、キャッスルトンやマーガレッツホープにおける強烈な焙煎が、タルボではチャイナではなくクローナルに適応されているという印象。
キャッスルトンやマーガレッツホープのチャノキは9割近くチャイナで元々クローナルが少ない。それに加えてスペシャルのムーンライトに用いるのは必然的に極限られた茶葉になる。そうしてできたものはロット間で差はあっても大枠は似たようなものだ。
しかし、タルボには多様なクローナルがあるため、それらを手当たり次第に擬似ムーンライト化することでどれもこれも独特な個性が出ているのだと思われる。

香りを分類することは困難だが、味わいは大きく2パターンに分けられる。マーガレッツホープやシンブリのようなダージリンらしいキレ味のあるものと、ゴパルダーラのような中国紅茶風のもの。アッサム系のクローナルを使っている場合は、存在感はあっても中国紅茶のように大人しい味わいであることが多い。ただ残念ながら、使用品種はあまり明かされていない。しかも当然、複数品種ロットの場合もある。


ただでさえ変な個性を持っているのに、飲んでみるまで傾向すら分からない……クオリティーが極めて不安定なのが弱点。ほぼ全ロット博打状態なので、気をつけようがないのだ!こちらに出来ることは、変なのを引く覚悟を持つことだけである。


スペシャリテの筆頭はMoon light(ムーンライト)。前述のように、低級のクローナルロットTippy Clonal(ティッピークローナル)なども似たような焙煎香がついていることが多い。
チャイナはMuscatel(マスカテル)がある。マーガレッツホープよりはマスカテルフレーバーに期待できる印象だが、焙煎の圧が弱い分、味が荒いことがあるのに注意。
また、クローナルロットにおいて突然聞いたことのない名前の特殊なロットが現れることがあり、グループ内でもタルボにだけある特徴的といえる。妙な個性が活きているものの、非常に尖った個性なので万人受けはしない。




リーフルダージリンハウス ダージリン2020FF タルボ農園Clonal
価格:2268円/30g
評価:★6
香りはムーンライトっぽい。味はインパクトが強めだが、少し苦い。

リーフルダージリンハウス ダージリン2020AF タルボ農園Clonal Tippy
価格:1620円/20g
評価:★2
キレのあるタイプ。香ばしさはあるが、黒々しいのが良くない。

GoldenTips ダージリン2021FF Moonlight Glory
価格:21.97ドル/40g
評価:★5
ムーンライト。セカンドレベルにダーク。
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