リーフルダージリンハウス ダージリン2021セカンドフラッシュ タルボ農園Clonal Wonder
価格:2160円/20g タイプ:リーフ 評価:★6
商品説明:2021年6月摘採。ひと口ごとに広がるイキイキとした躍動感、深い充実感は作り手の情熱を見事に表現している。ロットナンバーはDJ-329。これで今年度中、2021年のお茶は最後になります!
まだまだこれから紹介するのはたっぷりあるのですけど、明日明後日は今年のお茶ではないので一応一区切りですね。
最後は今年結構いいリリースが多かったタルボにしました!
茶葉はこんな感じ。香ばしい枯れ感と、明るい花香が香るクローナルらしさ。
茶葉は3.0g量り取り、湯量225mL、95度で5分蒸らしました。[香り]
トップノートはキャラメリゼしたナッツのような甘い芳しさ。その後に華やかな百合花香が続く。
ミドルノートはボタニカルさがメイン。サザンカとゲッカビジンのニュアンスがあり、甘さと瑞々しさを感じられる。冷めてくると枯れ感がアップ。ドライな香ばしさと共に新芽のモルティーさ、カカオハスクの甘さが感じられる。
ベースノートはロースト感、ナッツの殻。
※詳細
・強度 トップ強、ミドル強、ベース中
・個性 クローナルらしい花香、タルボらしい芳しさが合わさった魅力的な香り。
・変化 スイート・ナッティー・エレガント→ドライ・フローラル・ボタニカル→ロースト・モルティー・ナッティー
[味]
風味はボタニカルさ混じりの軽快な香ばしさ。戻り香は枯れ感。
口当たりはしっとり。
甘味・塩味・酸味がマイルドに続くトップテイスト。
ミドルでは酸味が少しだけ目立つが、甘じょっぱさは感じられて、トップがほのかにシャープさを帯びたよう。変化は小さい。
わずかなほろ苦さがチラつきながら、酸・渋味のエッジが感じられ、優しいフィニッシュ。後味は旨みを帯びた塩味。
※詳細
・余韻 なし
・ボディー ミディアム
・苦渋 苦味は極わずか。渋みも鈍いキレの一部と言う印象でほぼ気にならない。ポジティブ。
・雑味 塩味・苦渋・酸味がまとまった雑然とした感覚がある。が、尖っておらず甘みの邪魔もせず旨みといえなくもないためネガティブではない。
・個性 風味は弱くクリスピーな枯れ感。穏やかな甘みと舌にへばりつくような鈍い雑味が残る。全体的なクオリティは良い!
香りは文句なしで完璧。これぞクローナル、これぞタルボ!
華やかなナッツ、花香、甘さがしっかりとした強度で入り乱れ、疑似ムーンライトの様相がくっきりとしていますね。
味わいはまあ、悪くない。
間延びしたようなトップ~ミドルと、雑味が微妙に働くフィニッシュ。
好みによるという感じですね。余韻もボディーも低めで、質は並かちょい下。
そのため私は「パッとしないな」と思うものの、穏やかにバランスが整っていると感じます。
まとめると、よくクローナルを飲む方が敢えて買う必要性があるとは思えない無難な出来、手堅いロットという感じですね。
ただ、クローナルの魅力を端的に感じられるので、資料としては十分価値があると思います。
6点ど真ん中の秀才という印象が強いお茶でした!
2021年のリーフルのリリースはバラエティーも質も中々良かったと感じます。去年苦しんだのと比べると特にね!
今は気分が良い……なので、抜け道をこそっとお教えしましょう。
シンブリDJ-1とサングマSFでチャイナの魅力を。
タルボDJ-329でクローナルの魅力を。
タルザムFFムーンライトでスペシャルティーの魅力を感じられると思います。
合計するとちょっとお高いですけど……ハズレを全て回避しつつ、美味しく効率良くダージリンの全貌を網羅するなら今年はこれだと思います。よろしければ参考にしてください!
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