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Makaibari Clonal Tea Chestlet

Makaibari Clonal Tea Chestlet
価格:5.5ドル/50g タイプ:リーフ 評価:★5





Makaibari Clonal Tea Chestlet

商品説明:
セカンドフラッシュ~アーリーオータムの間に作られるライン。マスカテルフレーバーと爽やかな味わいが絶妙なバランス。






今回のお茶は、いただき物のマカイバリ!
見慣れぬChestletという単語がありますが、これはどうもダージリンでよく使われる木の箱……つまり茶箱を意味するもののようです。つまり、商品名は「箱入りクローナルダージリンティー」といったところでしょうか。
マカイバリにクローナルが生えているのは当然のことですが、製品として明記してのリリースは珍しいと感じます。





茶葉の香りは柑橘感と甘いライラック系の花。微妙に青みがあってマリーゴールドのようにも感じる。
印象としてはT383、もしくはP312辺りを使用しているか?という感じですね。
茶葉は3.0g量り取り、湯量225mL、95度で5分蒸らしました。







[香り]
トップノートは非常にドライでカラッカラの紙っぽい枯れ感。ライムやグレープフルーツを思わせるフレッシュさと、甘い花のニュアンスが続く。
ミドルノートでも枯れ感と爽やかな要素が続き、熱いうちは特に変化なし。冷めてくるとキョウチクトウのようなパウダリーな花、ゲッカビジンのようなボタニカルさ。
ベースノートはドライフラワー。酸のニュアンスを帯びた焙煎香。
※詳細
・強度 トップ強、ミドル中、ベース中
・個性 乾燥が強く香りは高い。花香メイン。
・変化 ドライ・フレッシュ・スイート→パウダリー・フラワリー・ドライ




[味]
風味は微妙にスモークがかった、クセのある酸のニュアンス。
口当たりはこじんまり。
甘味がまず感じられ、そのあとに酸味・塩味苦味が雑多に混ざってやって来てパンチがある。
ミドルでは苦渋と旨味が舌に絡むように感じられてちょっとえぐい。その後、塩味がメインになって甘みが広がる。
じわじわとしたミネラル感が残りフィニッシュ。
※詳細
・余韻 微小
・ボディー ライト(ミディアム寄り)
・苦渋 強くはないが明確にある。ネガティブではない。
・雑味 かなり荒い。ネガティブ。
・個性 風味は微妙に爽やか。ひと言でいうなら安っぽい味。ただ、後味は悪くない。





妙な個性だ!




これは……なかなか謎めいた個性を放っておりますわ。
どこまでを一般的といっていいのか難しいですが、マカイバリ・ジャパンでよく扱われるvintageやSilver Tipsとはかなり離れています。というか、ほか茶園のクローナルダージリンともだいぶ違う。
独特の爽やかさを帯びた花……みたいな感じですね。ダージリンっぽくないですが、強烈な乾燥がされている点からやはりダージリン製か。

味はだいぶ荒いのがよくないですが、細々とミネラルの甘みがあるのは良いですね。
マカイバリというだけはあります、が美味しいかというと微妙です。


ほとんどの方は飲むと???となること必至のダージリンですね。
個性が妙なので、日本に入ってこないのも納得。マカイバリ・ジャパンがGoサイン出すとは思えません!
だって一番近いと感じたのは……アゼルバイジャン紅茶ですもの。


香りと味を総合して考えると、これはクローナルといってもシングルオリジンダージリンで使われるものとは違うと思います。
特に風味がセイロンっぽいですしね。
おそらくカンボジア種、TVシリーズのクローナルを使っているのでは?感じました!
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Author:けy
基本は国内外から手に入れたシングルオリジンのダージリン・和紅茶のレビュー。緑茶や烏龍茶、フレーバードなどお茶であれば産地・製法・価格問わず紹介しています。
様々なお茶が手元に来るので、余剰があればお分けすることもできます。
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