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古今茶籍 東方美人

古今茶籍 東方美人
価格:9720円/10g タイプ:リーフ コストパフォーマンス:並 評価:★10(投稿時は★9.5)




古今茶籍 東方美人3



今回のお茶は飲み比べをしている最中に購入した東方美人です。
丁度ドットネットの2013年ロットを飲んで記事を書いていた時、

「この価格ならこんなもんだろう……って言ったのはいいけど、上を知らないのに言い切ってしまうのは不誠実じゃないか?」

という考えが頭によぎりました。
東方美人を良く飲む方が仮にブログを読んでいたら、「知ったかぶりでコストパフォーマンスについて語ってらぁ」と言われても仕方ないぞ……と読み返して思っちゃったのですね。

よろしい、ならば試してやる。一番良いのはどれだ?
と探してみて白羽の矢が立ったのがこのお茶。
意気込んだのはいいけど高っけぇぞ……。
紅茶って割と安いので、最上級でもここまで高くなること自体ほぼないです。


私が今まで飲んだ中で一番の東方美人が「こんなもんだろ」レベル。
つまり文句なしに旨いと思うものに出会ったことがありません。
飲み比べていると、「そもそも本当に東方美人って美味しいのか?」という考えすら生まれていることに気が付いてしまった……。
その疑念に白黒つけられるなら1万くらいくれてやる!ということでトライしてみることにしました。




古今茶籍 東方美人4

茶葉はこんな感じ。
香りは旨みのあるドライな火香。桃のようなフルーティーさ。
茶葉は1g量り取り、湯量25mL、熱湯で多煎抽出。。1煎目は50秒、2煎目は45秒、以後は1煎ごとに10秒プラスしました。





[簡易評価]
古今茶籍 東方美人

※詳細
・1煎目:抽出時間50秒
トップノートは若干火のちらつく香ばしさに、本みりんのようなメローな香ばしさと白桃のようなフルーティーさ。
ミドルでは旨みのある火香が感じられ、フルーティーさはシャープなスモモのよう。
風味は少し枯感が目立つ。
口当たりはとろんとしていてまろやか。
余韻は微小、ボディーはなし。
濃密な旨味と甘味が感じれるトップテイスト。僅かな酸味が奔ったあと、渋味と塩味がじわじわと主張するコクのある味わい。後味にはミネラルの甘みが強く残る。

・2煎目:抽出時間45秒
トップノートは若干ハーブのニュアンスと桃香を含んだ蜜香が華やかに香る。
海藻のような焼けた植物、旨みを感じる。冷め始めるとフルーティーさが強化さを。スモモやスグリのような赤いフルーツを思わせる香りがカラメルの甘さと共に感じられる。
風味はメローな甘さと桃。
口当たりはまろやか。余韻はなし。
非常に強い旨味とミネラルの甘みが感じられるトップテイスト。ミドルでもそのまま続き、上質な塩を思わせる味わい深いコクが広がる。
軽いエッジが現れてキレのあるフィニッシュ。後味はドライな甘み。

・3煎目:抽出時間55秒
ランの花香が混ざったメローな花蜜と、モモのニュアンスのある華やかな蜜香が合わさった芳醇な香り。冷めてくると若干瑞々しさとボタニカルな枯感が出てくる。さらに冷めるとドライフルーツが現れる。
ハニー3メロー2.5フローラル2.5ドライ1
口当たりはまろやか。
ハーブと花蜜、若干フルーティーさを伴う若い印象の風味。
穏やかな甘味と旨味が感じられるトップテイスト。ミドルでは塩味が強くなり旨みが増す一方、少し荒めのドライな辛さが舌の上に残る。
後味には濃縮感のある塩味。

・4煎目:抽出時間65秒
金木犀のような、少しフルーティーで甘い雰囲気の花香。ボタニカルさと共に花蜜の香りが安定して香る。冷めるにつれてスモモのフルーティーさが強くなる。
風味はドライな枯感とシャープなフルーティーさ。戻り香はハーブ混じりの桃香。
口当たりは穏やか。
とろりとした甘い液が流れていき、じわじわとした旨味が後を追う。
軽いエッジを舌先に感じてフィニッシュ。

・5煎目:抽出時間75秒
香りはほんのりと桃、砂糖の甘さ。
口当たりは優しい。
弱い旨味を帯びた塩味の流れる甘やかなトップテイスト。
少し辛めの雑味を感じつつ、酸味がメインのエッジが残る。

・6煎目:抽出時間85秒
香りは弱い蜜。
口当たりは優しい。
旨味による存在感は消えた。塩味混じりの甘味が残り、弱い渋味でフィニッシュ。
甘い紅茶という印象の味わい。

・7煎目:抽出時間95秒
香りは弱い蜜。
口当たりは瑞々しい。
味の圧が弱まったものの、甘味と塩味は感じられる。軽い酸味でフィニッシュ。番茶のような落ち着く味わい。

・8煎目:抽出時間105秒
ぼんやり香ばしい香り。
塩味と甘味が溶け合った穏やかで甘いお湯。

・9煎目:抽出時間115秒
ちょっと甘いお湯。

・10煎目:抽出時間125秒
微かに甘いお湯。






[総括]
あ、これ新茶ですね……。
上っ面にある火香がノイズになっていて、飲み始めの時の華やかさを邪魔しているのが惜しいです。
まあしかし、これは確実に時間が解決してくれるでしょうからその点は無視していきましょう。


タイプとしてはドットネット同様。比較すると若干発酵度は高めですけれど、火の弱いトレンド型ですね。
ガッツリと火を入れたときのような熟したフルーツの要素はありませんが、気品がある。これぞ正真正銘の蜜香。
そして3~4煎まで飲んでいくと地が見えてきます。
ここまできても上等な香駿和紅茶のような上品な甘さがあって、殺青や発酵程度が完璧だと感じました。


香りだけなら最高級の蜜香紅茶でも並ぶことはできるでしょうが、味は無理でしょうね。
甘味の濃度が桁違いな上、持続力が凄まじいことになっています。
雑味はゼロではないのですが、甘さでカバーしきっています。


一言でまとめると、香味がマジかよ!?というくらい化け物みたいなお茶。
ここまで見事なら高くはないですね。
東方美人って美味しいものも存在するんだな、と感じられましたよ!


ただ、今はまだフルスペックという感じではありませんね。
もしも買うのであれば、せっかくなら飲むのはもう少し待った方がおすすめ。感覚的には半年後くらいからが飲み頃な気がします。




・香り(1~3煎目)
古今茶籍 東方美人1


別格!




・味(全体評価)
古今茶籍 東方美人2


めちゃ旨いよ!




こんな方にオススメ!
ハイコストでもハイリターンを求めたい方!



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コメント

No title

お久しぶりです。
凄い東方美人ですね。
そんなに旨いのに余韻はあんまりなんですね。

1gで淹れたことないですが
3gとかで淹れて2人か3人で飲んだら
余韻が強く出てくるでしょうか?

あるお茶農家さんでお茶師さんでもある方に
煎の利くお茶でした。と言ったら
それはあんまり嬉しくないような感じに言われました。
勿論他の良いところも色々言ったのですが。

以来煎が利く事より一煎二煎くらいを味わい尽くすべきなのか?と?思案中です。


Re: No title

こんにちは、コメントありがとうございます!


茶葉の時点でめちゃくちゃ甘い香りがするのでびっくりしました。
余韻はよわよわですが、味はちゃんとしていますね。
例えるなら……龍井43号を使った新昌龍井みたいな感じ?


味の濃さ自体はgを増やせば増えるでしょうし、その分煎も効くと思いますが、
ボディーや余韻は茶葉自体の育った場所・質がモノを言っているので多分変わらないと思います。
試したことはあるのは5倍量くらいまでなので、もっともっと増やした場合のことは分かりませんけれど。



煎が続く=味の出方がゆっくりor質が強烈に良いから味が長く出る……というのを指すと考えられますが、
後者での意味なら煎持ちが良い方が高評価だとは思います。
前者の場合、台湾・中国茶なら当たりまえなのでOKでしょう。
しかし、インドやスリランカの紅茶や深蒸し煎茶のような速攻性とパワーが求められるお茶でそれは欠陥と言える。
煎が効くのが良いか悪いかは作り手がどんなお茶にしたいかで違う……んじゃないかと。
あくまでも私の考えですけれど!

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