茶の穂 慧苑坑老樹梅占 2022

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茶の穂 慧苑坑老樹梅占 2022
価格:1250円/5g タイプ:リーフ コストパフォーマンス:並 評価:★8




茶の穂 慧苑坑老樹梅占 20223

[抽出条件]
茶葉を1g量り取り、洗茶。その後湯量20mL、熱湯での多煎抽出。蒸らし時間は1煎目20秒。2煎目以降は10秒ずつプラス。



[簡易評価]
茶の穂 慧苑坑老樹梅占 20222

※詳細

・1煎目:抽出時間20秒
ドライな香ばしさとはっきりとしない花混じりのカラメルのような甘さ。上品な炭火のロースト感が続き、ほんのりシャープな円熟感が残る。
風味は少し海藻、炭火の香ばしさ。
口当たりはまろやか。ボディーはフル。
とろんととした舌触りで旨味と塩味が流れるエキスのような印象。エッジをほどよく感じつつ、ミネラルによる非常にふくよかなフィニッシュ。

・2煎目:抽出時間30秒
こんがりとした炭火の香ばしさに、少しだけ梅のようなシャープさが絡んで華やか。
口当たりはまろやか、ボディーはフル。
塩味と酸味がわずかに感じられる主張の大人しい味わい。旨味と分厚いミネラル、共に軽い渋味がエッジとして残る。後味は甘い。

・3煎目:抽出時間40秒
炭火と甘いカラメルのニュアンス。
ロースト1.2スイート1.2
口当たりはまろやか、ボディーはミディアム。
穏やかな酸味と塩味に、じんわりと渋味が続いて重量感がある。後味にミネラル感がしっかり残る。







こちらは名産地の梅占です。
産地が良いだけではなく、岩茶において比較的樹齢の高い平均45年程度の茶葉を用いているようです。
紅茶や単なる梅占烏龍茶は飲んだことがありますが、岩茶はこれが初めてになります。


飲んだ第一印象はかなり地味ですね。
香りにも味にもこれといった個性を感じません。一応ほんのちょっと梅っぽいニュアンスがあるものの、肉桂などでも出せそうな火の扱いによるものという印象が強いですね。
面白さという点では少々弱いと言えます。
茶の穂 慧苑坑老樹梅占 2022


しかし、質の方に目を向けるとこちらは強いですね。
まだまだ火が強いので若干荒さはあるものの、雑味が極めて少ないのが印象的です。
また、主張がほとんどなく、重量感を残す渋みがある程度。
強力なボディーとミネラルを楽しむことに焦点を置いた、高級茶らしい構成になっています。
茶の穂 慧苑坑老樹梅占 20221



個性がほぼないことで、逆に正岩茶というカテゴリーの美味しさというものをピュアに楽しめるお茶と言えます。
突出する部分がないものの、欠けているものもなし。
飲み飽きない完成されたな烏龍茶だと感じました!



[予想飲み頃]
2024~2025年



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