FC2ブログ

記事一覧

吉田茶園 IZUMI BLACK TEA 1st 2018

吉田茶園 IZUMI BLACK TEA ファーストフラッシュ2018
価格:1080円/20g タイプ:リーフ 評価:★★★★




吉田茶園 IZUMI BLACK TEA 1st 2018
商品説明:
5月上旬に摘んだファーストフラッシュ。
浅め発酵のフラワリーな香りで、冷めたときの香りと味わいには力強さあり。しかし、基本的に優しい。プレミアムティーコンテスト2018の星4受賞茶。



2018年のベスト和紅茶候補12つ目、真打の登場です。こちらは吉田茶園のいずみファースト。
吉田茶園は、茨城県・古河市のある創業1839年の老舗茶メーカー。
日本の茶作りにおいて、北限は新潟県となっていますが、経済的な茶栽培の限界としては茨城県もそのうちの一つに挙げられます。江戸時代から茶作りは盛んで、深蒸し煎茶をメインにした「さしま茶」というブランドが出来上がっています。


そんな「さしま茶」の産地で、緑茶を作り続けてきた吉田茶園は2008年の世界緑茶コンテストで最高金賞を得ています。
それだけの技術をもちつつ、レア品種「いずみ」を栽培する日本でも数少ない生産者でもあります。
いずみは、紅茶用品種「べにほまれ」の実生から選ばれた、品種茶の中では唯一の釜炒り玉緑茶用の品種。
元々はアフリカへ向けた輸出用緑茶を作るために開発された品種でしたが、貿易が廃れたついでに忘れられた存在です。
吉田茶園の園主はこのいずみに惚れ込んで10年かけて茶畑を作り、それが世界緑茶コンテストでの高評価に繋がりました。

親がべにほまれの品種は「べにふうき、べにふじ」があり、紅茶用品種にするためにべにふうきはダージリン由来・べにふじは中国由来の未登録品種との掛け合わせています。純粋にべにほまれから生まれたいずみは、兄弟に比べて発酵茶用の品種として洗練されているとは言いにくいです。
しかし、2018年のプレミアムティーコンテストにおいていずみを使った紅茶が井村製茶の「ももか」と並んで大暴れ。星4評価以上のお茶は6つありましたが、そのうち2つが「ももか」で、3つが「いずみ」って凄まじい!ちなみ、残りの一つはマルヒ製茶の香駿紅茶。日本茶用品種の和紅茶が最近強いですね。


吉田茶園 IZUMI BLACK TEA 1st 20181


茶葉はこんな感じ。ファーストらしい青さがあり、ダージリンによく似た形状の茶葉になっています。
茶葉は3g量り取り、4分蒸らしました。


[香り]
蘭の花のような甘いトップノートに、焙煎感+フルーティーによるニルギリのような爽やかな雰囲気。
柑橘系のニュアンスがあるシュッと引き締まった香りは、まるでスポーツドリンクのよう。


[味]
花の華やかさに、柚子の爽やかさ。若干の穀物感とキャラメルのような甘い風味。
穏やかな甘味を感じる中にチリチリとした刺激的な苦味。後味にはしっかりとした旨味が感じられる。
比較的ライトだが飲みごたえのある味わい。



ファーストらしい爽やかさ!


これは美味しい!
甘さと香ばしさが絶妙でずっと嗅いでいたくなる香りに、優しくて飲みつかれないがしっかり美味しい味わい。
香りは香駿やみなみさやかに似たところがあり、和紅茶らしいといえばらしいですが、味わいはダージリンファーストフラッシュに近いですね。セカンドは試していないので正確なことは言えませんが、味も香りも緑茶に近い印象なので、いずみはファーストフラッシュ紅茶としての適性が高いように思われます。
欲を言えば、ブドウやトロピカルフルーツのような甘いフルーツ感が欲しいなーという気はしました。





それでは役者がそろったので、私が飲んだ2018年の和紅茶TOP3を決めたいと思います。
結果はこうなりました!




1位 牧之原山本園 夏摘みべにふうき「和らぎ香り紅茶」
2位 井村園 ももかプレミアムリーフ C-SF-6
3位 吉田茶園 IZUMI BLACK TEA ファーストフラッシュ2018



こんな感じになりました!
東京紅茶は非常に惜しかったです。レギュレーションを「べにふうき紅茶」にしていたら3位でした。あちらも半端ない商品でしたが、味わいの強さがいずみに味方した感じです。
1位と2位はべにふうきのセカンド。いや、まさかべにふうきのセカンドを「美味い!」と感じるとは思わなかったので驚きました。

連続で紹介した和紅茶の中で、べにふうき紅茶は9つ。その全てがバラバラの香りを放っていて面白かったです。作り手と環境の匙加減が個性を決めていて、紅茶用品種としての優秀さはよく伝わってきました。

うっとうしくて違和感のある後味という問題をどうクリアするかが、べにふうき紅茶が美味しくなるかどうかのポイント。
牧之原山本園は味わいのバランス調整で克服し、井村園は風味でカバーしていました。両方とも、香り立ちと味わいは強かったにも関わらず違和感は弱く、見事でした。


1位から4位は私が特に良いと思ったお茶ですが、その他も個性的で美味しいお茶ばかり。
和紅茶のレベルが異様に上がっている感じがあってびっくりです。
インド中国は別格としても、スリランカを抑えて世界第三位紅茶産地の位置についてもおかしくないと感じました。


これが年内最後の投稿になります。
師走を走り抜けてちょっと疲れましたが、まだまだストックに和紅茶があり、出番を待っているセイロンティーがいるので新年も変わらずドンドン紹介していきます。ルピシアのお試し品がうじゃうじゃあって、ブランドアソート品もあるのでそれらを合間にちょこちょこはさんで……。
とやっているとすぐに2019年のダージリンのシーズンになりそうですね。
来年の抱負は「積み茶を作りすぎない」ですかね、「作らない」でないところがポイントです。

それでは、良いお年を!!
スポンサーサイト

コメント

No title

けyさんどもー。
そして、和紅茶レビューお疲れ様でした!

個人的にはレビューを見ていて山本園さんが気になりました。(ただ罪茶がなぁ・・・。)
あと、一芯二葉のジュンチヤバリ(B157)、気になって買おうとしたときには売り切れ・・・。こういうパターン多いなぁ。

いろいろありましたが良いお年を過ごしてください!
また、ちょくちょくコメントしますw


>オレンジさん

明けましておめでとうございます、そしてコメントありがとうございます!

何かのきっかけで欲しいものができたとき、買えないというのはつらいですよね。そして、気になったものができたときにストックを気にして買えないというのもまたキツイ。
積み茶を気にして様子見て、その間に売り切れという最悪のコンボだけは避けたいですね。いたたまれない気持ちになってしまいますよ……。

遅れましたが、今年も一年よろしくお願いいたします!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

けy

Author:けy
エロゲがきっかけで、エロゲよりもどっぷりと紅茶にハマった男。トワイニングの「セイロンオレンジペコ―」が私のスタートです。ミルクティーはあまり好きではなく、ハーブティーは苦手。このブログでは入手が容易なブランドから茶園物、正体がよく分からないものまで、紹介しながら飲んだレビュー・感想を綴っています。更新曜日は火・木・土 (日) です。

リンクフリーです。

ランキング挑戦中!

検索フォーム